木々を観察
それではマラソン大会当日を伝えてまいります。
今回の大会は臨時駐車場が少し離れたところにあったため、そこまで自家用車で行き、シャトルバスで会場まで向かいました。
今回は、その駐車場付近を見ていきます。

臨時駐車場です。明朝のため、霧がかかっていました。
今回は建物というより、木そのものにフォーカスしたいと存じます。
画像を見ても分かりますが、元は木々が生い茂っていた土地を伐採して地盤面をアスファルト舗装しています。

時系列が少し飛びますが、大会後の帰りに駐車場を撮ったものです。
木の高さがよく分かります。車と比較すると、10mはあると存じます。
木をよく見ると、幹がまっすぐに伸びており、且つ葉が上部に集中しているのが特徴的です。
種類としては、マツ類かと思料いたします。
木造在来工法との関連
まず、画像を実際にみていたとき、私は通し柱をイメージしていました。
通し柱とは、各階を1本で通している柱のことです。他方で、各階だけに用いる柱は、管柱と言います。
例えば3階建ての木造住宅であれば、高さ8~9mの木は必要になります。これは非木造の鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)とは異なる点です。
建築の際は自然素材をありのまま使う訳ではないですが、加工するためには元の木が高く、そしてまっすぐ伸びていないと木造部材として使いにくい場面が多いと考えています。
それでは、今回のマツ類は何に実際に使われているかですが、柱にはあまり使われておらず、梁といった水平材(横架材)に使用されています。

梁の画像です。左右に伸びている水平材になります。
こういった梁に、さきほどのマツ類は使われていることが多いと思料いたします。
では、今回の画像は実際にマツ類か?どうかですが、画像だけでは断定できないです。ただ可能性としては当然あります。
この点は、設計図書(平面図や立面図等の一式が入っている資料)に、詳しく木の種類まで記載されていることはございます。
やはりコラムとして書き上げていると感じますが、私たちは加工された木材のみを見ていることが大半です。しかし、木材であれば、元の自然素材としてあるわけですから、木造住宅を考える際はどの種類の木を使っているか、またどの地域の木を使っているか、それらを考えると自分自身の建物に関しても、より愛着が湧くかもしれません。
また関連してですが、前回のはくさいマラソンの会場(長野県木曽地域周辺)はヒノキが有名でした。
評価との関連
固定資産税評価で述べます。
木柱については、「柱・壁体」評点で付設します。その際、通し柱か管柱かは記載はなく直接的に関係ありません。しかし、不明確計算として考えると、「柱・壁体」評点の単価に延床面積を乗じて求めます。そのときに、3階建ては増点補正1.1となっています。
なぜ3階建てだと増点補正になるかですが、具体的な理由は付されていません。但し、3階建ては柱の太さ(口径)を13.5㎝に原則としてしなければなりません。(建築基準法施行令第43条)そのため部材量が多くなれば、その分が補正として加味されていると思料いたします。
もう1点としては、施工の難しさが増点補正に関連しているとは感じます。と言いますのも、3階建ては階層が一つ増えるだけでなく、プランニングも複雑になります。それに対応するかたちで柱の位置も階層ごとで異なってくると、耐力壁の配置や柱や梁の仕口部分での金属金物による補強も強くしていく可能性が高いです。そうした施工の難易度も増点補正には加味されていると思料いたします。
比較というかたちで、不動産鑑定評価にもついても言及します。
同評価で、通し柱と管柱の比率等で細かく分けることは少ないと考えています。実際に水平材(横架材)との兼ね合いもあるため、一概に通し柱が多ければ構造上で強固と断定もできないと思料しております。
但し、通し柱が多いほど、若干ですが費用面も割高にはなると考えますので、例えば外壁周囲の形状に凹凸が見られ、相対的に通し柱が多い建物ですと、再調達原価の側面から少し高く見積もる必要は出てくると捉えています。
愛知県岡崎市・西三河エリアを中心に、不動産鑑定や固定資産税評価検証を行っています。
安城市役所で行政側から建物評価に携わり、現在は不動産鑑定士・損害保険登録鑑定人として1,000棟を超える評価実績を有しています。
「真実の追求」と「お客様に寄り添う臨機応変な対応」を重視し、行政・鑑定・建築積算の多角的な知見から、数字にとどまらない価値ある評価書を発行します。
建物評価で困った際は、ぜひキュリオスまでお声掛けください。全力で対応させていただきます。