不動産鑑定士(専門鑑定人)から考える評価鑑定(損害保険)

当事務所は損害保険関係では損害鑑定(被災した建物評価の確認)をメインで行っていますが、当該鑑定の確認を行う過程で、そもそもの保険設定時の建物評価額にも着目される点があるため、評価鑑定についても言及いたします。


当事務所代表は損害保険鑑定の業務にも対応していた時期があり、その後に不動産鑑定士となっております。

当然ながら不動産鑑定士としてキャリアを築いた後に評価鑑定については気付く点も多く、また不動産鑑定士が損害保険登録鑑定人の専門鑑定人として認められている意義や求められている役割についても考察いたしました。

評価と鑑定

まず前提論点ですが、不動産における評価と鑑定の違いについて述べます。

  • 評価…ある事象の価値等を具体的に価格として表すこと
  • 鑑定…ある事象の価値や真偽等を見定めること

すなわち、保険価額における評価鑑定とは、対象建物及び付随する構築物等において、その価値を見定め、具体的な価格に落とし込む作業と言えます。

再調達原価から紐づけられる評価内容と不動産鑑定士としての強み

保険価額の算定となる鑑定目線は再調達価額が基準となっています。これは不動産鑑定の評価基準では原価法の一部と対応しています。

専門鑑定人としての不動産鑑定士に依頼するメリットとしては、損害鑑定の査定内容確認時に、再調達価額の査定元となった建物資料確認及び、新築以外の定期的な保険価額の設定がなされている場合は、減価修正に位置付けられる部分の確認であると思料いたします。

もう1点、不動産鑑定士(当事務所)としてのメリットは、文化財といった市場性がない建物に関する評価です。

不動産鑑定では、特殊価格と明確に枠組みがされており、当事務所代表は社会人から大学編入で建築を学ぶほど建物に興味があることもあり、伝統的な価値等についても可能な限り根拠を有する数値化をいたします。

「固定資産税業務」経験者としての強み

当事務所代表は前職にて税理士、公認会計士とともに業務に携わっており、これらの士業としての専門鑑定人として求められている部分の一部は、評価鑑定として提供することは可能と思料いたします。

具体的には固定資産台帳の詳細な読み取りです。建物だけでなく構築物であっても、依頼がある対象物とリンクする資産を当該台帳から正確に拾い出しいたします。

また固定資産台帳の取得価額が精緻でないことも見られるため、竣工当時の見積書が現存している場合、精緻な取得価額に修正提示させていただいたうえで、建物評価時の内容確認することも可能です。

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