建物への追求 ~大学での学びから実践へ~

建築学科への挑戦_更なる高みを目指した3年

 30代後半で編入学した建築学科では苦労の連続でした。教師から厳しい言葉を受けたこともありましたが、それらを乗り越えて課題をクリアし、建物評価に活かす土台に厚みをもたせることができました。その当時の課題作品等の一部を下記に記します。

CADⅢ

Revit(3D_CAD)を用いて作成しました。人物はTwinmotionを併用し、よりリアルな立体空間を表現できました。Revitの特徴として立体モデルを作成すると同時に立面や断面図、平面図を作成できる点があり、その点が特に素晴らしいと思料しております。

実務での活かし方

土地の鑑定評価ですが、想定図面の作成に役立っております。

私は大工ではないため、実際の施工における肌間隔は養えないのですが、3D上で屋根や壁等を作ることで疑似空間ではありますが、配置の仕方や全体的な建物外観としての美しさ(評価の増点可能性箇所)といった直感を磨けている感覚はもっています。それらは既存建物を調査する際にも役立っております。

建築設計Ⅲ-a

建築する際の土台ともいえる設計になります。基本としては全て鉛筆による作成となりましたが、最後のⅢに関しては規模が大きく時間の制約もあったため、CADの併用によって仕上げました。ただ図面を見るだけでなく、実際に手書きで作成させた経験があると、よりリアルな建物を想像できるため、貴重な講義となりました。

実務での活かし方

CADと同様に、土地の鑑定評価における想定建物に役立ちます。また実際の建物における図面を読み解く際にも大いに活きてきます。

その他、現地調査時に図面を携帯することも多いため、その際の建物形状や柱、壁及び建具等の位置関係の把握にも役立っています。

構造力学Ⅰ

荷重や反力の概念、そして圧縮と引張が生じる過程や曲げモーメントの仕組みといった基本的な構造力学を学びました。下記はその一例で、各接点に作用する力(均衡)について図示しながら考察したものです。

実務での活かし方

構造力学は、建物を現地確認する際に活きています。小屋組から柱といった構造部材は目視できる場合も多いですが、そのときはどのように垂直荷重が下部に伝達しているか、想定ができるようになりました。

その結果、自然と柱間間隔の広さやブレース、筋交いといった補助部材にも目がいくようになり、躯体を中心とした観察眼が鋭くなっています。それは再調達原価や躯体の耐用年数にも関連している部分であり、これからも発展的に追求していく必要がある部分と言えます。

建築計画学Ⅱ

建築設計する際に、単に建築関連法規をクリアしただけでは実態として不十分であり、利用者の観点から各居室や廊下、駐車場等の配置バランスや動線の位置関係等を考察する必要があります。課題の一つとしては、実際に地元図書館の施工計画について、現地確認を踏まえたうえで検証しました。

実務での活かし方

建物を想定する際のプランニングや既存建物の現地調査にも役立っています。

特に建築計画は明らかな法違反に関連する部分ではないため、自分なりのロジックを固めたうえで、実際の建物のプランニングの良し悪しを見定める必要があります。その導入部分として大学での経験は活きています。

配置図
1階平面図(各部屋と廊下)
2階平面図(各部屋と廊下)
3階平面図(各部屋と廊下)

防災と建築

地理的な条件からくる強風、地震、雪害、また自然的及び人為的にも発生する火災等ですが、これらの現象は災害として建物に多大な影響を与えます。

そのため建築の設計時点から当該災害に対して配慮する必要があります。課題としては、災害が発生し易い条件や、災害から建物を守るための対策をまとめていました。

実務での活かし方

鑑定としては、既存建物の躯体面の耐用年数や劣化状況を判断するための参考となります。また固定資産税の家屋評価においても、評点項目の確認作業において役立っています。

加えて保険金査定の損害鑑定においては、経年劣化と偶発的な損傷の違いを見極める際の基本部分にもなっています。

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